【誤飲?食あたり?】猫が吐く理由とフードとの関連性とは?

猫が吐く理由とは?フードとの関連性や対処法、受診の目安

猫はよく吐く動物と言われていますが、実際吐いているのを見ると飼い主さんは心配になりますよね。猫が吐く理由やフードとの関連性と対策、動物病院を受診した方がよいケースについて解説します。

猫が吐く理由と対策

毛玉を吐くなどあまり心配のない理由やフードそのものに原因が考えられるケース、病気や異物誤飲などが原因で動物病院を受診した方がいいケースがあります。

毛づくろいで胃にたまった毛玉を吐く

猫はきれい好き。自分の身体をしょっちゅうなめて毛づくろいをしています。猫の舌はブラシのようにザラザラしているため、毛が絡みやすいことが特徴です。

そのため飲み込んで胃の中にたまってしまった毛を、毛玉として吐き出すことがあります。猫草を食べて、草と一緒に毛玉を吐く猫もいるようです。

対策

ブラッシングをして抜け毛を取り除いてあげましょう。特に長毛種は毛玉が胃にたまりやすいため、こまめなお手入れが必要です。

吐くこととフードの関連性

猫が吐く理由に、フードが関連していることがあります。

勢いよく大量に食べた

猫はもともと小鳥やねずみなどの小動物を、1日に何度も狩っては食べる動物です。胃が小さく、大量のフードを丸のみしてしまうと消化に間に合わず吐き出してしまうことがあります。

また消化できない獲物の被毛や羽、骨は吐き出すことが必要です。そのためもともと消化器官が吐きやすい構造になっていると考えられています。

対策

食事と食事の時間が空きすぎると、ガツガツ食べてしまいます。フードを丸のみして勢いよく食べないように、少量を1日に数回食べさせるようにしましょう。家を留守にするときや夜中はタイマー付き自動給餌器を利用すると便利です。

フードを突然変更した

今まで食べていたフードをいきなり別のフードに変えたことで、吐いたり下痢をしたりすることがあります。フードならどれも同じと思いがちですが、メーカーによって栄養の構成や原材料、形状が異なるため消化不良を起こすことがあるためです。

対策

猫は、ずっと食べていたフードに執着し新しいフードを拒絶することがあります。フードは突然変えるのではなく、1週間から2週間程度時間をかけて少しずつ変更することがコツです。1種類のフードに執着させないためにも、さまざまなフードを経験させておきましょう。

フードの品質が劣化している

品質が劣化し、酸化したドライフードを食べたことで、吐くことがあります。ドライフードに含まれる脂質やタンパク質、ビタミンなどが酸素に触れることで酸化することが原因です。ドライフードには抗酸化物質が配合されていますが、保存状態が適切でなければ酸化が進みます。

食べ残しを放置することも危険です。特にウエットフードは腐敗しやすいので20分たったら片付けてください。

対策

ドライフードの消費期限をチェックして、過ぎているものは与えないようにしましょう。フードは開封前も開封後も、高温多湿を避け直射日光の当たらない場所に保存します。

開封したらしっかり袋を閉じて、袋ごと密閉容器に入れましょう。冷蔵庫には保存しないでください。出し入れするたびに温度差でフードや袋に結露が付き、カビが発生する原因になります。大袋を購入せず、小分けされたフードを選ぶ方法もおすすめです。

フードそのものが合わない

ある特定のフードを食べると吐くという場合は、原材料などにアレルギーがあるなど、合わない理由があると考えられます。

対策

食べると吐いてしまうフードは与えることを中止し、動物病院を受診してください。

動物病院を受診した方がいいケース

胃腸炎や肝臓病、腎臓病、腐敗した食品を食べたなど食中毒などが原因でも吐くことがあります。また玉ねぎや薬品など猫にとって害のあるものを食べた、ひものような異物を飲み込んだ場合の嘔吐も大変危険です。

猫は体調不良を隠すことがあるため、飼い主さんだけでは診断できないこともあります。「変だな」と思ったら、様子を見ずに早めに受診しましょう。

吐く以外の症状がある

ぐったりしている、ふらふらしている、下痢をしている、など吐く以外の症状がある場合は受診が必要です。狭くて暗い場所から出てこないときも、体調不良の可能性があります。

1日に何度も吐く

1日に何度も吐く場合は、胃腸炎や異物誤飲などが考えられます。脱水も進行するので早めに受診しましょう。

毎日吐く

たとえ元気でも毎日吐く場合は、必ず受診してください。

吐こうとしても何も出てこない

異物を飲み込んで、吐き出そうとしているかもしれません。早めに受診しましょう。

吐いたものに血が混ざっている

胃腸炎などの病気や、異物を飲み込んで消化管に傷がついている可能性があります。

吐いたものに食品以外の物がある

異物を飲み込んでいることが考えられます。虫が出てきた場合は駆虫が必要です。

ストレスがある

引っ越しや模様替え、家族の変化などのストレスでも猫は吐くことがあります。病気など他の原因がないか確認するためにも動物病院を受診しましょう。

まとめ

猫が吐く理由には、毛玉のほかにフードが関連していることもあります。フードの与え方や選び方、保存方法などを見直してみましょう。ただし病気や異物誤飲などの理由で吐くこともあるため「いつもと違う」という場合は、様子を見ずに早めに動物病院を受診してください。

参考資料

犬と猫の栄養学 奈良なぎさ著 緑書房

小動物の臨床栄養学 第5版 岩崎利郎 辻本元監訳 株式会社インターズー

JBVP - 日本臨床獣医学フォーラム

飼い主のペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~ 環境省

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この記事を書いた人
伊藤 悦子(いとうえつこ)
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。2016年よりライターとして活動中。2019年よりNPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥などの飼育経験があります。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」を飼っています。